「ミニブログ」への違和感
よく Twitter やそのクローンのことを「ミニブログ」と称したりするのですが、この呼び方には常々違和感を感じていました。(ちなみに英語圏では micro-blogging(マイクロブログ)と呼ばれているようです。)
というのも、日本語圏ではブログのように個人の情報発信というよりは、コミュニケーションツールとして使われている傾向が強いためです。
実際に日米の Twitter上の発言を比べてみると、アメリカのユーザーは自分の意見や、ブログやさまざまな活動の宣伝、あとはまさに今何をしているか、など、主に自分自身が何をしているかという内容がメインです。もちろん、リプライ(ユーザーへの返信機能)によるコミュニケーションもあるのですが、これも感想やコメント、ちょっとした挨拶程度で、量的にはそれほど多くはありません。これに対し、日本ではコミュニケーションがメインになっていて、多くの発言がリプライや特定多数の知り合いに向けた内容であることが多いです。感覚的には常に おしゃべりをしている、というよりは、何かの話題がポストされると、それを基点に会話が始まる確率が高いという感じでしょうか。
ここにはおそらく、アメリカが個人主義で自己主張への意識が強いに対して、日本の集団主義でコミュニティの中でのコミュニケーションを好む傾向が強い、などといった日米の文化的、習慣的な違いが現れているのしょう。なので、もちろんどちらの使われ方が良い悪いという話ではありません。
ただ言葉の表現として見たときに、(実質的に)コミュニケーションが主体となっているサービスに対して、個人の自己表現ツールといった印象の強いミニブログという表現を使ってしまうと、すこし意味合いがずれてしまってくるように思います。(そもそもこの前提が間違っている?)とりあえず国内に向けた説明や解説などでは、コミュニケーションサービスとか(非同期な or リアルタイムではない)メッセージ、チャットサービスといった方が、感覚的には近いような気がするのですがどうでしょうか。
なんて思いつつ自分のサイトを見てみたら、ばっちり自分でもミニブログと書いていたので少し表現を変えるか補足しておこう・・・
といったような事を(もう少し砕いて) ここ で話すつもりなんですが、どうでしょうかね・・・
であまた。