Yaks

2011年5月19日

Twitter API で DM (ダイレクトメッセージ) の送受信に別途許可が必要になったので、その対応方法のまとめ はてなブックマーク - Twitter API で DM (ダイレクトメッセージ) の送受信に別途許可が必要になったので、その対応方法のまとめ

2011年 5月 18日づけで Twitter の API を経由して DM を送受信する場合には別途アクセス許可を行う仕様に変更される、という公式のアナウンス (英語) がありました。

以前から API のアクセス権を細分化してほしいというリクエストが各方面で見られましたが、これに答える形での仕様変更としています。

具体的には、これまで API のアクセス権には Read and Write (情報の読み書き)、Read only (読み込みのみ) という 2パターンしかありませんでした。DM の操作に関してもこのアクセス権によって読み書き、または読み込みのみが行えていました。

ここに新たに Read, write and Private message という選択肢が加えられ、DM 関連の操作はこのアクセス権を選択しないと行えない形に変更されることになりました。

api_spec_201105_01.png

既存のアプリケーションはすべて Read and write (または Read only) のままの扱いになります。つまり、何も変更を行わないと既存のアプリケーションは DM 関連の操作が行えないことになります。

api_spec_201105_02.png

逆に DM を操作アプリケーションであれば、何も変更を行う必要はありません。おめでとうございます。

では具体的な変更点を見ていきます。変更が必要になるのは以下の 3点です。

1. アクセス権を Read, write & Private message に変更する
2. xAuth を使っている場合は OAuth に変更する
3. ユーザーに再度認証をしてもらう。


まずはアクセス権の変更を行います。

アプリケーションの管理画面から該当のアプリの設定画面を開きます。すると Access Level の設定に Read, Write & Private message という項目が追加されているので、選択して保存します。

次にこれまで xAuth を使っていた場合は OAuth に変更します。

と、さらりと重いことを書いていますが、これは今回の仕様変更に伴ってDM の操作が OAuth での認証でしか使えなくなってしまうためです。(xAuth 経由だと Read, Write & Private message の設定にしていても Read & Write と同じアクセス権しか与えられない) ですので残念ながら xAuth を使っている場合は OAuth に変更する必要があります。

最後に、既存のユーザーに再度認証を行ってもらうように変更します。これは、既に OAuth の認証によって取得したトークンがその時点でのアクセス権、つまりは Read & Write 相当のアクセス権しか持っていないため、DM に関する許可が与えられていないためです。

ですので再度認証を行い、新たな Read, Write & Private message レベルのアクセス権を持ったトークンに置き換えてやる必要があります。


以上で引き続き DM に関する操作をアプリケーションから行うことができるようになります。

ちなみにこの仕様変更の実施は 2011年 6月 14日からとアナウンスされており、この間に上記の仕様変更を行う必要があります。(アクセス権の設定の変更は既に行えます。ちなみに発表当初は 5月末でしたが、2週間延期されました。)

特に xAuth からの変更は大変かと思われますが、1ヶ月ほどの猶予がありますので早めに対応を行っておくとよいでしょう。

(Multtiple も近日中に対応バージョンをリリースします。)


であ、また。

2011年4月25日

Amazon の商品を比べて遊ぶ 「Amash」 をリリースしました。 はてなブックマーク - Amazon の商品を比べて遊ぶ 「Amash」 をリリースしました。

だいぶ前に思いついたまんま放置していた Amash というサービスがあったのですが、なんやかんやあって週末に作って本日リリースしました。


Amazon の商品をランダムに 2つ選んで、どっちがすきかを選ぶだけです。

選んだ商品は右上でカウントされ、あとで一覧で見返すことができます。

以下、FAQ

Q. ソーシャルネットワーク見た?
A. はい。

Q. 選んだ後どうなるの?
A. いまは見返したり Amazon のページで開くだけですが、今後ユーザー登+ログインできるようにして、ほしいものリストに出し入れできたりするといいなと思っています。

Q. 選んだ商品は保存できる?
A. 今後できるようにしたいなと考えています。

Q. 商品はデータはどこから取ってきてる?
A. 以前公開した Ranqs (今は諸事情でとめてます) というサービスで集めたデータを使っています。

Q. 爆発させたかっただけ?
A. 概ね、はい。

2011年4月15日

Beluga の解説サイト「Beluga をはじめよう!」を公開しました はてなブックマーク - Beluga の解説サイト「Beluga をはじめよう!」を公開しました

Facebook と連動したグループチャットサービス「Beluga」の解説サイト「Belugaをはじめよう!」を公開しました。

TwitterTumblr に続く はじめよう! シリーズ (僕の名前とは関係ありません) の第三弾になります。


Beluga は既にいくつかのブログでも取り上げられていますが、主にスマートフォンアプリ経由でとても簡単に Facebook 上の友達とメッセージや画像、位置情報のやり取りが行えるサービスです。

Facebookが買収しただけある!Belugaはメールの未来形。

災害時にはBelugaがすごく良いんじゃないかという話 - @hitoshi annex

この話題の Beluga の登録方法から使い方までを、いつものようにスクリーンショットを交えながら解説しています。

Facebook や スマートフォンをお持ちで( or 実は両方なくても使えます)、興味を持たれた方はこの機会にぜひお試しになってみてください。

であ、また。

2011年2月25日

花粉症にワセリン はてなブックマーク - 花粉症にワセリン

今日はなんだかポカポカ陽気。寒い冬が終わり、今年もようやくやってまいりました。花粉症の季節。先日長崎に旅行に行ったのですが、その際に早くも発症し、どうにもツライということで試しに買ってみたのがこちら。

その名の通り、鼻の穴に塗ることで花粉を吸着して発症を抑えるというもの。

実際どうなのと疑い半分で試して しばらく様子を見ると、意外や意外、鼻のムズムズ感が収まり、クシャミや鼻水がストップ。思いのほか楽になりました。

で、どんな成分なのだろうとパッケージを見ると 「精製長鎖炭化水素」 という謎の物質。なんじゃこれはと検索してみると、出てきたのはこちら。

ワセリン - Wikipedia

そのままズバリ、ワセリンでした。

じゃあ、普通にワセリンでいいんじゃないのということで、ワセリンで試してみると、鼻にぬってト~ル同様に症状が抑まりました。というわけで、専用の薬を買うくらいならワセリンのが安上がりでよさそうです。

めんぼう等で鼻をホジホジする感じで塗らなきゃいけない (鼻の中 1センチくらいにまんべんなく塗る) のと、3~4時間ごとに塗りなおさなきゃいけないのがちょっと手間ですが、飲み薬と違い眠気などの副作用がないこと、元々保湿剤などでつかわれているので肌にも優しいというメリットもあります。

花粉症でお悩みの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

でかいの ちっこいの
(上でも書きましたが、効かなかったら保湿剤などにも使えます。)


であ、また。

2011年1月13日

ThinkPad X200 を SSD + メモリー8GB 化した はてなブックマーク - ThinkPad X200 を SSD + メモリー8GB 化した

ThinkPad X200 を購入して早 2年、後継の X201 の発売にもめげずに外での開発マシンとして活用しています。というか、いまや外で開発している方が多いため、事実上 X200 がメインマシンとなりつつあります。

主な用途は Web 開発なのですが、Rails の開発の際は VMWare Player 上で Linux を動かしてそこでテストやデバッグなどを行ったり、PhotoShop や Illustrator などで素材をいじったり、FlexBuilder で Multtiple の開発をしたりといった感じで使っていると、さすがに動作が重くなったり、再起動明けに落ち着くまで待たされたりといったことが多くなってきました。

とはいえ、X201(s) へ乗り換えても、そこまで大きく変わらないし何よりお高い・・・
それにもう年末だ(った)し、というわけで思い切って以下のようなアップグレードを行うことにしました。

・メモリーを 3GB から 8GB に増設
・ハードディスクを SSD に換装
・OS を Windows XP (32ビット) から Windows 7 (64ビット) に変更(クリーンインストール)

ちなみに、X200 の公称最大メモリー容量は 4GB なのですが、ハード的には(チップセットは) 8GB まで対応しているようで、いくつかのブログで問題なく動作したというレポートが書かれていたので、ちょっとチャレンジ気味に実施してみることにしました。

用意したのは DDR3 PC-8500 (メーカー失念) の 4GB x 2枚です。結果から言えば、問題なく認識しました。


これでどう嬉しくなるのか


・ハードディスクを SSD に換装

簡単に言うと:作業が快適になります。

ハードディスクは OS やアプリケーション、作成したドキュメントといったさまざまなファイル(データ)を記録しておく場所。そして、SSD は Solid State Disk の略で、ものすごく簡単に言えばハードディスクより読み書きが高速になったディスクです。特に OS やアプリケーションの起動は数倍~数十倍高速化することができます。さらに HDD のように物理的に動作する機構がないため、騒音もなく物理的な衝撃にも強いといったメリットもあります。
(ちなみにランダムアクセスに弱い、書き込み上限などといったデメリットもあります。)


・メモリーを 3GB から 8GB に増設

簡単に言うと:作業が快適になります。

メモリー(正確にはメインメモリー)は起動中の OS やアプリケーションのデータなどを一時的に記憶しておくための場所です。、CPU がメモリーから必要なデータを取り出し、計算を行ったうえでメモリーに戻す、という流れを繰り返すことによって PC の処理が行われていきます。メモリー上のデータは PC の電源を落とすと消えてしまいますが、読み書きの速度はハードディスクよりはるかに高速です。ですので基本的には PC の動作に必要なデータはまずハードディスクからメモリー上に置かれ、さらにそこから CPU が読み込んで処理を行っているのです。

ちなみに、メモリーに置ききれなくなったデータはハードディスク上に一時的に置かれてしまうため、その際の読み書きが遅くなってしまいます。(PCの動作が重くなる原因の 1つがこれ。)メモリーが増えれば その分ハードディスクに置かれるデータが減り、高速に動作させることが出来るようになるのです。


・OS を Windows XP (32ビット) から Windows 7 (64ビット) に変更

簡単に言うと:メモリーを 8GB にするのに必要です。

これは最新の Windows になったことよりも、32ビットOS から 64ビットOS に変えたことに意味があります。
両者の違いは、データを 32ビットで扱うか 64ビットで扱うかの違いなのですが、32ビットは 2の32乗 = 4,294,967,296 = 4GB になります。
これはどういうことがというと、4GBを越えてしまうデータを扱うことができない・・・わけではないのですが、少なくともメモリーに関しては 4GBまでしか扱えないことになります。

もう少し詳しく説明すると、メモリー上のデータにはアドレスと呼ばれる一意の番号が割り振られていて、どのアドレスにどのデータが入っているかを管理しています。このアドレスが 4GB までしか扱えないため、これを越えるメモリーが管理できないということになります。 (実際には、ビデオ用のメモリーも管理しているため、3GBが上限になります。)
これが 64ビット まで扱えるようになると、理論上 2の64乗=18,446,744,073,709,551,616=16EB(エクサバイト/16EB=16384テラバイト) までのメモリーを使えることができるようになります。

というわけで 3GB 以上のメモリーを使うためには 64ビット OS に乗り換える必要があったので、最新版である Windows 7 を選んだわけです。
# ちなみに僕は Windows 使いです。TepaEditor が使えなくなるからね ;)


おいくら万円?

それぞれの価格ですが

SSD:約 16,000円
メモリ:約 8,000円
OS:約 14,000円(Professional の DPS版)

といったところです。(2010年12月の相場)

4万近くかかりましたが、当然ながら買い替えに比べたらだいぶ安上がりです。

買った後にやったこと

とりあえず HDD の交換やメモリーの増設は以下のリンクで。

ThinkPad X200のハードディスク交換方法
http://thinkpad244.blog48.fc2.com/blog-entry-5.html

メモリー
http://d.hatena.ne.jp/matu_tak/20100326/1269581021


環境は XP 時代のものを引継がずに、1から入れなおしたので環境設定も必要になってきます。

・Lenovo System Update 4 のインストール

x200用のドライバーやユーティリティーなどを導入するのに、別でインストールはめんどくさいのでシステムアップデート経由で行いました。

http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd02.nsf/jtechinfo/TVSU-UPDATE

ハードディスクのプロテクション(振動や落下を検知してハードディスクの動作を停止させる機能)なんかはいらないので外しました。


・RamDisk の作成

SSD は書き込みを繰り返すと内部の素子が劣化してデータが記憶できなくなるため(=製品寿命)、書き込みをなるべく減らしたほうがよいといわれています。
なので、一時ファイルなど消えてもいいデータは RamDisk(メモリーの一部を仮想的なハードディスクとして扱うもの)を作成して、そこに記録するようにしました。

Windows 7 x64でRAM Diskを使う
http://projectzero-swb.blogspot.com/2009/06/windows-7-x64ram-disk.html


あとはもろもろ使用するソフトのインストールなどを行って環境整備が完了。だいぶ快適になりました。

買ってからしばらく経ったPC に不満を感じるようになった方は、買い替えの前にこうしたアップグレードを検討してみてはいかがでしょうか。


であ、また。